「南北コリアと福岡のともだち展」とは

「南北コリアと福岡のともだち展」とは、「
南北コリアと日本のともだち展」
*1の活動にそって、福岡でおこなう、こどもの絵の交流展です。日本人や在日コリアンのこどもの絵を、大韓民国・朝鮮民主主義人民共和国のこどもの絵とともに展示し、絵を通して隣にいるともだちの存在への実感を深める交流の場です。
「南北コリアと日本のともだち展」とは? 韓国のNGO「
オリニオッケドンム」
*2が南北間でメッセージつき自画像の交換活動をおこなってきたことをヒントに、「日本のともだち展」は始められ、2001年から毎年開催されています。
「日本のともだち展」は、単に絵を見るだけではなく、絵を描いた、まだ会ったことのない未来のともだちにメッセージを送ることができる絵画展です。絵を見て書かれたメッセージは、絵を描いた子のもとへ届けられます。
この数年「日本のともだち展」が取り組んできた共同制作は、日本人や在日コリアン、大韓民国、朝鮮民主主義人民共和国のこどもたちがそれぞれ同じテーマで描き、東京、ソウル、平壌……そして日本国内の各地域を巡っています。それゆえ、この「日本のともだち展」、描かれた絵が海をわたり、旅する可能性をもった絵画展だといえるでしょう。
「日本のともだち展」を通して、こどもたちが直接出会い、交流する場もつくられてきました。これまでも、韓国の「オッケドンム」に集うこどもを日本に招き、日本人や在日コリアンのこどもたちと共に遊んだり、朝鮮学校を訪問したりする機会が生まれました。また、逆に、日本人や在日コリアンのこどもたちが、韓国の絵画展を訪問する機会もつくられてきました。韓国への入国が制限されている「朝鮮籍」の在日コリアンのこどもにとって、韓国訪問の実現はとりわけ貴重な体験となりました。そして、2004年6月には、「オッケドンム」に集うこどもがピョンヤンのこどもに直接出会うという、半世紀ぶりのこどもの南北再会も実現しました。
「日本のともだち展」に集まった絵は、日本各地を巡回しています。これまで、横浜、川崎、埼玉、大阪、京都、神戸、新潟、広島、山口、松山などのさまざまな場で絵画展が開かれています。九州では、九州では、2005年と2006年に福岡アジア美術館で、2008年以降はアクロス福岡および福岡市美術館で開催され、通算で2600点を超える作品が出展されました。
「南北コリアと福岡のともだち展」では… わたしたちの「福岡のともだち展」では、「日本のともだち展」に寄せられた、主として大韓民国や朝鮮民主主義人民共和国のこどもたちの絵をお借りして絵画展を開きます。が、もちろん、独自に地元のこどもたちの絵画を展示し、古くから朝鮮半島との深い関係をもってきた福岡ならではの国際交流の場としたいと考えます。
東アジアの未来をともに築きあげるこどもたちが、この福岡はもちろん、日本の各地に、そして朝鮮半島にもいるということが実感できるひとつの機会となることを願います。こどもの絵を通しての交流を深化・拡大させるという小さな一歩から、平和と人権が保障される東アジア地域共生をめざして歩んでいきたいと思っています。
*1 南北コリアと日本のともだち展は、KOREA こどもキャンペーン ( アーユス仏教国際協力ネットワーク、日本国際ボランティアセンター)、コリア NGO センター、在日本韓国 YMCA、地球の木、日本キリスト教協議会、ピースボート、北朝鮮人道支援の会などのNGO が集い、東北アジアの平和を願って開催している絵画展です。詳しくはホームページをご覧ください。
*2 「
オリニオッケドンム」
は、「こどもの仲良しともだち会」といった意の、平和統一教育を実践してきた韓国の先駆的なNGOです。
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